映画

ドンファン //マーロンブランド、ジョニーデップ

今まで観た映画でbest10には確実に入るくらい好き。すごく気に入った。マーロンブランドはこんな演技ができるのに、なんで地獄の黙示録でゴネたのかがすごい不思議。 観ている最中、私は奇声をあげ続けた。「うわわ、うおお」「え、えええ」「おおっ」。きっ…

ポンヌフの恋人

アレックスがはげになっていて気持ち悪くなくなっていた。 花火のシーンがとてもキレイだった。幻想的で。儚くて。でも、力強い。 この作品で、アレックスがずいぶんとまともな人間になってしまっていた。すこし残念で、でも、とても嬉しかった。人の成長を…

汚れた血

何度も見直す。私の悪い癖で、ちょっとしたシーンで色々連想して空想が広がって、気づいたら、訳の分からないシーンがモニターに写っていて、これ、なんでこんな展開になってるの? っていうのがよくあっるのだ。色々連想させてくれて、思考や空想があちこち…

BOY MEETS GIRL//レオス・カラックス監督

DVDをかずくんに借りて、ジャケットを見て第一声「すごい不細工だね、この男の人」。かずくんは苦笑いしながら説明してくれた。無神経な女でごめんなさい。 最初は正直淡々と進んで訳が分からなかった。退屈だ。爆発はないのか。とか。でも、壁に書かれた…

遊星からの物体X

怖くてトイレに一人で行けなくなった。自分で頭が洗えない。背中が洗えない。お風呂上がりに体を上手に拭けない、整理整頓ができない上に、これ以上重苦を背負うのか、あたし! ヘレンケラーなんてどってことないな、と罰当たりなことを考えてみたりする。き…

許されざるもの

ラストシーンのクライマックス。心臓がバクバクしてた。ダメだよ危ないよ。背中見せちゃダメだよ。うわああ死ぬ死ぬ。こんなに感情移入して観た映画は久々だ。本当に身体中に力が入った。ので、とても疲れた。途中で、ふと「クライングゲーム」を思い出した…

アドルフの画集

一緒に観に行ったかずくんにも云ったのだけれども。最初の15分以上は確実に勘違いして観ていた。これから観に行く予定のある人は、以下を読まないでください。ネタばれが多分に含まれています。あたしはタイトルだけ観て、てっきりヒトラーの死後、彼の集め…

「スティング」

木で作った2,3センチくらいの大きさのお人形がくるくると踊る可愛らしいオルゴールを見ているような、そんな映画だった。ポールニューマンが、私は好きなんだなってことがよく分った。カッコイイ。ステキだ。大人だ。これぞナイスミドルだ。「最後まで騙…

「ミッドナイトエクスプレス」

映画としてのストーリー展開がとても不自然だった。 脈絡のないシーンや、インパクトはあるけれども、ストーリーに直接関係のないシーンが多い。 なんでだろう。ずっと不思議に思って見ていた。タイトルロール見て納得。 実話だったのか。大学んときの友達の…

「ジャングル・ジョージ2」

喧嘩売ってるんか、コラ。キヨミは目が悪く、集中力がない。恋愛映画は「ありえないからイヤ」。ハッピーエンドの映画も「うそくさい」からダメ。字幕は「見えないからイヤ」。ちょっとストーリーが複雑になると、もう集中力が切れて観れない。彼女が観れる…

「オール・ザ・キングスメン」

昔の映画ってのはどうしてこうも突飛な展開をするのだろう。昔の常識とかを知ってたら理解できることなのかな。ときどきわけが分からなくて、置いて行かれるような気になる。この映画は、今ではよくある「悪とは何か」と考えさせてくれる映画だ。私が先日日…

「デッドマン ウォーキング」

うおおおおおっ。サンドラブロック良い。 なんて深みのある表情をするんだ。 この人の演技には言葉が少ない。セリフはもちろんあるけれども、でも沈黙の間にも感情が刻々と変化しているのが見て取れる。演じている時間の中で、発する言葉の勢いや声色よりも…

「ジョンQ 最後の決断」

おもしろいんだけど、痒いところに手が届かないもどかしさがある。掘り下げるのはそこじゃないだろう、っていう歯がゆさ。しかし黒人さんはどうしてこうも、ステキな人種なのか。 大学の頃、よく「黒人って最も優秀な人種だと思うのよ」って云ってたのをふと…

「フォーエヴァー・ヤング FOREVER YOUNG」

冷凍人間。まぁよくある設定。もうこれ自体に無理があるので何がでてきてもOK。 一番良かったシーンは、主人公が子供に飛行機の操縦を教えるシーン。あれは良かった。なんかジーンときた。正直何度も観たい映画ではない。絶賛もできない。 けど、おもしろ…

「ビューティフル・マインド」

とても洗練された、観客のために作られた作品。 芸術とか、そんな泥臭いもんじゃない。 映像が美しいとか、役者の演技は当然スバラシイのだけれど。そんなんじゃない。洗練。 この言葉が一番しっくりくる。本当に良い映画だ。後半はもう涙腺がゆるんで大変だ…

 「翼のない天使」

笑い、涙、要所要所に心地よく挟まれていて、良い。 子供が出てくるってだけで、私はとても涙もろくなるのだけれども。ジーンときたり、あまりに子供らしい行動と反応に大笑いしたり、気持ちのいい映画だった。神様が死んだおじいちゃんをちゃんと見守ってく…

「波止場 ON THE WATERFRONT」

カッコイイぞマーロンブランド。メイキングを見てびっくりした。 波止場にいた労働者はほとんどが、本物の現地の人だったらしい。現場があまりにも寒くて俳優がエキストラに来てくれなかったそうだ。そこでカザンが「来てくれるなら誰でも良い」と言い切った…

フルメタル・ジャケットFULL METAL JACKET

おまえは映画評論家にでもなるつもりか? って勢いで観てる。 退屈なのでフルメタルジャケットを観る。なんだこれは、戦争映画としては、地獄の黙示録よりもずっとおもしろいじゃないか。 地獄の黙示録は、戦争映画という印象を受けなかった。 人間が極限に…

「ドリームキャッチャー」

友人たちによって「ドリームキャッチャー被害者の会」が結成されていて、できたら観ずにすごそうと思っていたのに。 私の友達は激しくバカだけれども、とてもステキなやつらで。 その輪に入らずに傍観していようと思っていたのに。あっちゃんが「これ観たい…

「戦火の勇気Courage Under Fire」

メグライアンとデンゼルワシントンが出てる。 この映画は、始まる直前に、私にすごい衝撃を与えた。DVDがなかったためビデオを借りたら予告編がついてきた。私はこの予告編が実は結構好きだ。そこで見てしまったのだ。デンゼルワシントンを。 「あ、この…

「アマデウス」

主人公のフーリッシュな笑いにイライライライラ。 サリエリ、良いぞ。お前の妬みは良いぞ。気持ちいい。 そうだ、人間は妬むんだ。苦しむんだ。 圧倒的な何かを見せつけられたとき、人は打ちのめされる前に、敗北を感じる。その敗北とは、つまり妬みなんだ。…

「妹の恋人」

ジョニーデップ最高。 主役は彼だろう。あの圧倒的な存在感。端正な顔だち。シザーハンズといい、彼は白痴の役がよく似合う。 美しい女は頭が悪い方が良い。 あたしには、それを云った人の気持が少しだけ分かる。 けど、どっちかっていうと、 美しいものは無…

地獄の黙示録

長い。最初始まったときは、うっかり5分くらいで眠ってしまった。 仮眠をとって、再度チャレンジ。 おもしろいじゃないか、キルゴア。 俺はサーフィンをするんだ!! いいぞ、やってくれ。サーフィンしてくれ。 後半は、人間の機微が描かれていて、とても興…

「暴力脱獄」 [COOL HAND LUKE]

なんなんだこの邦題は。かっこわるいぞ。とっても。 主人公のルークがめちゃくちゃかっこいい。 笑顔が良い。 キャラクターが師匠にとても似ている。 びっくりした。 ゆでたまごを50個食べきるシーンは爆笑だった。 変にカッコイイヒーローを作り上げていな…

「ミクロコスモス」

いつも気持ち悪いと思っている昆虫を、初めて美しいと感じた。 生きるということの残酷さと美しさを、見事に描いていると思う。 作った人が何を狙っているのかは、正直よく分からないけれども。 あたしは、これをみて、生きてることの残酷さと美しさの両面を…

「欲望というなの電車」

とりあえず、あたしはマーロン・ブランド が好きだ。 師匠が舞台でスタンレーの役をしたことがあるそうだ。 マーロン・ブランドと同じ役をしたのかぁ、となんだか今日はしみじみ顔を眺めてしまった。 本当にこの映画たまらん。 「あなたはわたくしが約束して…

「THE CELL」

アメリカ映画がもう観れない。 雑でアバウトで派手な作り。 もう観れない。荒くて感性に響かない。 どかーん、ばーん、わーお、きゃあああああっ って大好きだったのになぁ。 内容は昨今流行りのサイコパス系。 精神世界に入り込むってのはおもしろいと思う…

歓楽通り // ルコンテ監督

泣ける。めちゃくちゃいい。 前半の流れが最期まで続いたら、もっと良かったのに、と残念でならない。けれども、この作品は、見て良かった。 プチルイの特殊な愛情と、ヒロインの極ありふれた愛情。バカな男とバカな女の、ごくありふれた恋愛物語の中に、プ…

オーシャンズイレブン の昔のやつ

とにかく出演者がカッコイイ。リメイクされたものも、お洒落ではあったけれども、 こっちのほうが遥かにお洒落で粋だ。 オープニングからして粋だ。 仲間の一人である黒人さんが歌う歌が、声が響いて子宮が疼く。 あんな声で耳元で歌われたら、声聞いてるだ…

ゴダール監督「気狂いピエロ」

旅する二人。二人の語り合う言葉は、ランボオの詩。 教養がねーとわかんねぇよ、こんなの。 当然あたしは分からなかった。 なのでランボオの詩集を買うことにする。「闇の中でも言葉は光る」「永遠を見つけた」