「翼のない天使」

笑い、涙、要所要所に心地よく挟まれていて、良い。
子供が出てくるってだけで、私はとても涙もろくなるのだけれども。ジーンときたり、あまりに子供らしい行動と反応に大笑いしたり、気持ちのいい映画だった。

神様が死んだおじいちゃんをちゃんと見守ってくれているかが心配だ、とジョシュアは感じる。もしも神様の存在が人間の作り話で、神様が本当はいなかったら、おじいちゃんは誰が守ってくれるのだろう。ジョシュアは神様を探し始める。

一人の少年の成長の物語、と云ってしまえばそれまでのことで。
そんな物語はゴロゴロと溢れているのだけれども。

私はかなり気に入った。

  • ジョシュアがローマに行こうと提案するシーン
  • 女子のスクールに忍び込んで神様と話ができるという枢機卿に会いに行くシーン
  • 好きな女の子に「話をしてよ」と詰め寄られ発する言葉
  • おじいちゃんが見に来た最後の運動会のシーン
  • 親友の男の子が病院のベットでジョシュアに告げる言葉

他にもいっぱいステキなシーンが詰め込まれている。
すごいヒットはしないだろうけれども、これは名画だと思う。

「みんなを笑わせて、どっと場が沸いた後には、ほんの一瞬だけ必ず静寂が訪れる。その静寂は、悲しみなんだよ。楽しいことと悲しいことは常に表裏一体だなんだ。分かるか?」


ほんの少しだけ、分かったような気がします。師匠にこの映画の話をしてみようと思った。かずくんも、これはぜひ観てください。