「アマデウス」
主人公のフーリッシュな笑いにイライライライラ。
サリエリ、良いぞ。お前の妬みは良いぞ。気持ちいい。
そうだ、人間は妬むんだ。苦しむんだ。
圧倒的な何かを見せつけられたとき、人は打ちのめされる前に、敗北を感じる。その敗北とは、つまり妬みなんだ。
「モーツアルトって、ほんまにこんな人やったん?」
「こういう新解釈があるってこと」
ああ、そうなのか。
またしても自分の知識のなさに絶句。
タイトルの付け方が非常にセンスが良いと思う。
モーツアルトだとありきたり。っていうか、ちょっと陳腐。
アマデウス。カッコイイ響きだ。アマデウス。なんかの悪魔を召還できそうな語感。アスタロトみたいな感じ。
傲慢で天才肌で、そして惨めなモーツアルト。
あれだけイヤな奴だな、って思えたってことは、役者がすごいんだろうな。
サリエリは、もう文句ない。
送り込んだメイドが、モーツアルトの素行を恐れ、もうあの家に行きたくないと泣く。
サリエリが尋ねるのは一点だ。
「彼は仕事を、作曲をしているか?」
悪魔に魂を売ってでもほしい才能ってのがある。
悪魔に売れるものがあるなら売っ払って才能を買いたい。
あたしはその気持が分かる。
すごく長くて退屈な映画だったけれども。
見て良かった。
次は、デンゼルワシントンだ!