2004-02-01から1ヶ月間の記事一覧
高校時代、私は狂ったように本を読んだ。 それは正確には、狂ったように本を「読ませてもらった」だ。 あたしに無尽蔵に本を与え、その読書記録に目を通すことを、喜びに感じた人がいた。 私に与えるために買った本もあっただろう。 「本買ったらお金なくな…
長い。最初始まったときは、うっかり5分くらいで眠ってしまった。 仮眠をとって、再度チャレンジ。 おもしろいじゃないか、キルゴア。 俺はサーフィンをするんだ!! いいぞ、やってくれ。サーフィンしてくれ。 後半は、人間の機微が描かれていて、とても興…
「ほら、でてきた。お前の本音はそれじゃないやろ。またお前はいい子になろうとしてる。おまえはそんなデキタ人間ちゃうよ。俺には見える。もっと燃えさかる熱いものを、おまえは滾らせてるんや。ほんまは、違うこと感じてたやろ。云うてみ」 「はい。あんな…
なんなんだこの邦題は。かっこわるいぞ。とっても。 主人公のルークがめちゃくちゃかっこいい。 笑顔が良い。 キャラクターが師匠にとても似ている。 びっくりした。 ゆでたまごを50個食べきるシーンは爆笑だった。 変にカッコイイヒーローを作り上げていな…
京橋の駅に着くと、家までは自転車で五分。自分の自転車を探し、歩く。京阪モールの前には、いつも自転車や原チャが乱雑に置いてある。自分の自転車を捜し当てると、カゴが思いっきり凹んでた。カゴを手で押し広げて形を整え、サドルにまたがる。ふと、自転…
あたしの言葉は乱暴だな、と思った。 粗雑で、「とりあえず」なんだ。 ダメダメだな。
いつも気持ち悪いと思っている昆虫を、初めて美しいと感じた。 生きるということの残酷さと美しさを、見事に描いていると思う。 作った人が何を狙っているのかは、正直よく分からないけれども。 あたしは、これをみて、生きてることの残酷さと美しさの両面を…
これぞ文学だなぁ。 タイトルも絶妙。 山田詠美よりスキだな。 すごく対照的。野性的ではなく、とても繊細で儚い。 芯の強い、けど、守ってあげたくなる。そんな印象がある作家だ。 人が死ぬってこと。 それは、もう会えなくなるってことなんだ。 その人が死…
とりあえず、あたしはマーロン・ブランド が好きだ。 師匠が舞台でスタンレーの役をしたことがあるそうだ。 マーロン・ブランドと同じ役をしたのかぁ、となんだか今日はしみじみ顔を眺めてしまった。 本当にこの映画たまらん。 「あなたはわたくしが約束して…
ずっと敬遠していた吉本ばなな。 師匠に「おまえの感性に近い」と云われ読んでみた。「うたかた」は少し遠い。 何かが書ききれていないような気がする。 おもしろいんだけど、足りない。 もどかしい感じ。 一緒に文庫に入ってるサンクチュアリを途中まで読ん…
アメリカ映画がもう観れない。 雑でアバウトで派手な作り。 もう観れない。荒くて感性に響かない。 どかーん、ばーん、わーお、きゃあああああっ って大好きだったのになぁ。 内容は昨今流行りのサイコパス系。 精神世界に入り込むってのはおもしろいと思う…
まったく逆だ、と痛切に感じた。 もしも同じものをあたしが描いたら、主人公は、こっちの子じゃない。 すごくよく分かる女の子同士のあり方。 友達だと言い張り、互いを干渉し合い足を引っ張りあい。 そして妬む。 たくさん見てきたそんな関係を、こんなにあ…
肉片をドアに塗り付けるシーンを読んだ日。 家に帰るのが怖かった。 中学生の頃から、すごく不思議に思っていたことがあった。 なぜ、ドラマや本なんかでレイプされた女性は、いつも生理中じゃないんだ。女性の生理には周期があって、「生理はうつる」って言…
泣ける。めちゃくちゃいい。 前半の流れが最期まで続いたら、もっと良かったのに、と残念でならない。けれども、この作品は、見て良かった。 プチルイの特殊な愛情と、ヒロインの極ありふれた愛情。バカな男とバカな女の、ごくありふれた恋愛物語の中に、プ…
これはまさに現代の作品だなって感じ。 石原慎太郎が芥川賞を取ったときもこんな感じだったんだろうな。 内容はおもしろいけれども、最初と最期の方でずいぶん文体が変わるのはなぜだろう。 書いてる間に勢いが変化したのか。 それとも、主人公の気持の移り…
1個目「イキドマリ」巧妙で、肌で書いてる作品というよりも、記憶と妄想を絡み合わせてリアルなレベルに引き下ろしてるって感じ。これはこれで秀逸。 人を数字に例えるところや、カツカレーの話は巧い。 この人の作品は、単語を効果的に用いてるな、と思う。…
すごい。 恋愛ものよりも、こういう子供の頃の話の方が、あたしの肌には合ってる。 山田詠美は肌で文章を書いてる作家だと思う。 あまりにも巧い。「心臓が押し上げられるような感覚」すごい表現だと思った。
とにかく出演者がカッコイイ。リメイクされたものも、お洒落ではあったけれども、 こっちのほうが遥かにお洒落で粋だ。 オープニングからして粋だ。 仲間の一人である黒人さんが歌う歌が、声が響いて子宮が疼く。 あんな声で耳元で歌われたら、声聞いてるだ…
旅する二人。二人の語り合う言葉は、ランボオの詩。 教養がねーとわかんねぇよ、こんなの。 当然あたしは分からなかった。 なのでランボオの詩集を買うことにする。「闇の中でも言葉は光る」「永遠を見つけた」