ネットのないとこにいます。師匠のお母さんの、看護をするため、金曜日から密かに奈良にきています。
醜い人間の欲や、無償の慈愛、本当に壮絶としか言いようのない人の模様を目のあたりにしています。
師匠は云いました。おりえ、耳を澄まして目を見開いて、感性を解き放って、吸い込んで帰れ。分かってるな。
私を何のために呼んだのかは分かってた。ここまで、晒け出し私を育もうとしてくれるのか。穏やかに微笑む師匠が、私にはずっと顔を手で覆い、号泣しているように見える。全部、わずかな機微も見逃すものか。与えられた教材なのだ。
最近、神様って本当にいるんじゃないかなって思う。けど、慈愛や救済や創造の主ではない。神様は、悪趣味で、残酷で、忘れっぽい、やなやつだ。