メモ

「立ち姿に品があるよ。大人の女のそれではなく、無垢な少女のものだ。哀愁がある。俺はおまえが駅で待ってるのをみると、いつも痛むんだよ。何か痛ましい。それが何かは分からないがな。それは出そうと思って醸しだせるものではない。今まで生きてきた軌跡が滲み出るんだ。おぼえておけ」
おぼえておけと云われても、ちんぷんかんぷんなんですが。暗号かな。
ひょっとしたらここんとこ叱られてばかりで凹んでる私を励まそうと思ったのかもしれない。でも、こんな意味不明の言葉を投げかけられても、分からないよ。
この言葉から伝わってきたものは一個だけだ。
「俺から見ると、おまえは原石だ」
ううーん。何が云いたかったんだろう。