料理と一緒だと思うんだけど

人の本質と、その人の経験、環境によって人格は形成されていく。本質は、料理でいうと、素材。魚だとか肉だとか。どんな形にしても、所詮肉は肉でしょ、と云われる、素材の部分が本質。そこに環境というスープが加わり、経験という調味料が足されて、一つの人格が作られる。
焼き魚のようにシンプルな人間もいれば、スパイスをふんだんに使ったカレーのような複雑な人間もいる。一つの料理が完成するように、人間も、組み立てられている。どの調味料をどれだけの量混ぜたら、どんな味になるのかってことを知れば、人間の行動パターンや人格・性質・習性を見抜くことが可能だ。この料理には醤油が入ってるな、ってことは、味わえば分かることが多い。それが、人間にも当てはまる。ある状況で示す反応が分かれば、別の状況におかれた時に、その人が示す反応は容易に推察できる。そういうパターンが絶対に、ある。
「本質」にどんな「環境」「経験」が絡まったら、どんな性質が表面化するのかは一定のパターンを示し、それは体系化できるはずだ。
醤油と出汁とみりんで、そばつゆができる。そういう組み合わせを知れば、良い。その量の加減、使ってる醤油のメーカー、火加減、そういうもので微妙に変化はするが、大まかには一緒だ。料理は無限の味を繰り広げるが、大差はない。とんこつは、イロんな味わいがあるが、とんこつでしかない。人間も、無限の性質を表面化させている。イケズな人間にも沢山の種類がいるが「イケズ」って言葉で片付けられる。細かい機微は、料理人になら分かる。それと同じで、感性が必要になってくる。感じるしかない。でも「あるレベルに達してる美味しいもの」なら誰にでも作れる。レシピが存在する。そういう、人間の性質を表すレシピをまとめたいんだけど、今書いてて、あたしの脳内にある全てのパターンを書き出したらとんでもなく性格が悪いことがバレてしまって「オリエ良い人計画」が台無しになってしまうってことに気づいてしまった。どうしよう。