経過報告

oriemon2005-02-10


Nさんに会ってきたよ。今日はしょっぱなからおりえがナチュラルハイテンション(←こういう言葉はNさんの気に障るのでここでしかつかえない。
おりえがご機嫌だと、Nさんはもうそれだけでご満悦だ。ウシシシと笑ってるあたしの頭を撫でて撫でて「おまえ今日はご機嫌さんやなぁ。ええぞ、その笑顔」また撫でて。
「おなかすいたぁぁ」ゴネるあたしに「なんか食え」と。ホットサンドを注文して野菜サラダをフォークでぐさぐさ刺しながら「生野菜を美味しいって云う人って、きっと健康のためだーっていうので自己暗示かけてるんでしょうね。こんなん虫の食べるもんや」呟いたあたしに大笑いするNさん。いい感じだ。
細かい訂正が入らない。キャラの動きに関する話題だけ。
あたしは書くことを無意識で避けていることがある。それは、良くないことなのだけれど。今のあたしの美意識が、その壁を突き破れない。二人の話題は、ここんとこいつも、その壁に集中する。書けば良いだけのこと。Nさんは、あたしの中にそれがちゃんと塊で存在してることを知ってる。あたしも、それを削り出して言葉にしていけば良いだけだと知ってる。けど、出てこない。出し方を、あれこれ教えられる。そうすれば良いのか。納得はできるが、身体がついていかない。
ずっと、書いたものはあたしの子供だとおもってた。でも、今は違う。あたしの血肉だ。削って造形して、目や鼻をつけて、おりえの分身をつくってる。
ちょっと前までは、書くのが楽しかった。今こうして日記を書いてるのはとても楽しい。いつまでだって書いていられる。でも、Nさんに見せるものは、苦痛だ。
自分を削るって、おもってたより、痛い。
Nさんが、ある出版社で動き出した企画のプロデューサーみたいな役職についてしまった。そのパンフレットの原稿を今日見せてくれた。ピンクと白のキレイなレイアウト。OLとかにウケるんだろうな。
「これが、どういうことか、わかってるよな?」
「はい。おまえの逃げ場はもうないぞーってことですよね」
「あっはっは。よくできました」
頭をぐしゃぐしゃ撫でられる。逃げ場はもう、いらない。なんとなく作家になりたいなーなれるんだろうなーって感じてたところから、今やっと「早くなりたい」に変わったよ。
しかし、壁が大きい。あたしの敵は、やっぱりあたしだけなんだな。