笑の大学

もう、ほんとうにおもしろかった。声を出して笑って、最後はしっかり泣いてきた。これぞ映画だ。まさにエンターテイメントだ。何度でも観たい。
見終わったらぜひ、公式サイトを観てほしい。どうでも良い壁紙がもらえるクイズとかやんなくて良いから(どうでも良い壁紙だって知ってる時点でわたしもどうかしてるが。そうだ、やったんだ。当然全問正解だ。これは確実に、恥部だ。) 三谷さんのインタビューを読んでほしい。めちゃくちゃ笑った。
わたしは三谷幸喜が大好きだ。エッセイもすごいおもしろいし、根っからのエンターテイナーなんだなとおもう。昔、松本人志が「天才」と自分を称したときに、「なにをえらそうに。ちょっと売れたからって調子に乗りやがって」と吠えていた評論家が幾人かいた。わたしはそれを見て、驚いた。松本人志が本気で自分を天才だって言い切ってるとおもってるんだろうか。彼一流のギャグじゃないか・・・ と。お笑い芸人なんだから、笑ってほしいところなんじゃないのかなぁっておもったのだ。そんなことをおもっていたある日、キダタローという貧乏くさい雰囲気がどうしても好きになれずに、わたしの中で志村けんと同じ箱に入っている親父がのたまった。
「あれを調子にのってるって云うてる評論家がいてるけど。あれは松本人志のギャグやろぉ。なにをムキになってるんや」
いいぞ、キダタロー。あれを聞いて、彼はちょっと昇格。志村けんの箱から抜け出し、今はチャゲアンド飛鳥と同じ箱に入れてある。
三谷幸喜を見ていると、キダタロー昇格の瞬間をいつも思い出す。かれは、真顔でありえないことを言い切る。インタビューを読んでいて、噴き出したのだが、これを本気で受け取って怒るスマップファンがいるんだろうなぁって。引用しないから自分でサイト探して観に行ってね。
笑の大学って映画は、そんな三谷幸喜のテイストが満載で、もう、ほんとうに気持ち良かった。何度でも観れるし、何度観てもおもしろいとおもう。けれど、これは脚本だけの力じゃない。監督もすごい人なんだろうな。よく知らないけど。こういうとき、自分の無知が染みる。
コウジくんの演技が、すごい良かった。彼のふとした仕草や表情は、ぜったいにスクリーンじゃないと分からない。あの名演技をかずくんに観てほしい。コウジくん、万歳。わたしはきみが大好きになったよ。