制御しない私と、それに呆れるワカコ

最近自分の感情の起伏をうまくコントロールできなくなっている。わかといると素の状態が続くので、防御システムが狂うみたいだ。いつもなら何でもないことででも、悲しくなったり落ち込んだりしてしまう。とても疲れる。
普段はかなりコントロールしている。私が凹んでるときというのは、その状況に浸っているときだ。構ってくれる人がいると調子にのって長いこと凹んでみたりする。そして、自分の感情の起伏をどこか遠くで観察していたりするのだが。
今日、ちょっと様子のおかしい私に、わかが訝しげに聞いた。
「あんたひょっとして、浸るのを楽しんでるん?」
「そういうことに小まめに気づくと友達なくすよ?」
笑いあったが、わかの洞察力が怖くなった瞬間だった。今は確実に浸ってる。それを楽しんでいる。こういうふうに感じるのか、こういうことがあると、身体のここが痛くなるのか。そういうことをずっと確認し続けている。素の状態であるがままの自分を受け入れている。
これがなかなかしんどい。
「普通はさ、浸ってる状況を楽しんだりせんから。そこがオリエが世間を舐めてるっていう部分やねんで、分かってる?」
みんな楽しんでないの?
ちょっと驚いてしまった。
本気で悲しいと感じているのか。いや、浸っていることがバレるのを恐れているだけなんじゃないのかな。
わかは呆れていたが、私はやっぱり、みんな楽しんでいるんだと思う。だから、浸ってるのに飽きひん? なんて聞くと怒るんじゃないのかな。だって、楽しんでないのなら怒る必要ないじゃないか。
どうなんだろう。