かずくんへ

読書感想文についてずっと思っていたことを聞いてほしい。
なんで漫画じゃダメなの?

これは活字に触れさせることが目的だと云われれば納得なんだけどね。でも、やっぱり漫画でも絵本でも良いじゃないか。

でね、長い間考えていたんだけど、
何かを見て、聞いて、感じたことを書いて来い、という課題を出す。

ただ、ちゃんと小説を読むのに比べたら、費やす時間がまったく違う。それを採点基準でカバー。

小説で書いてきたら最初からプラス5点
漫画なら3点
絵画と音楽なら1点

なんて風に、鑑賞するのに必要な時間を点数化してあげる。
10ページそこそこの小説と全50巻の漫画なら、漫画の方が時間がかかるけれど、あくまで国語の授業の一環なのだから、本来は活字を読んでほしいのだ、と、生徒には説明すれば良い。絶対に納得する。

で、ここからが大切。
なぜ、選択肢を増やしたのか。

人それぞれ心に響くものは違う。個性を尊重して、一番、琴線に触れるものを選べるように配慮した。

漫画でも映画でも良いというのは、何でも良くて生徒に楽をさせるためではなく、生徒にちゃんと感じたことを文章化させるため。

小説読んで訳がわかんねーってなっちゃったら、感想文なんて書けないよ。
それなら、何でも良いから自分の心に一番刺さったもの、愛せるものについて言葉を紡ぐほうが意味があるように思う。

ちなみに、私は中学生のころは「かいじゅうたちのいるところ」という絵本。高校ではカフカの「橋」ってめちゃくちゃ短い作品で感想文をそれぞれ原稿用紙5枚強書いた。

かけると思うんだよ。自分の好きなものに対してなら。

ちなみにお勧めのはメルした通り。
高校生くらいなら、あれくらいが入り易いと思うよ。

がんばれ先生。いつも応援してるよ。