電話

ここ数日、いろんな人から連絡がある。
えんまくんから電話があって「ほら、やっぱり」と云われた。「あいあい」と電話に出るなり、第一声がこれ。
「体調崩してる頃やと思ったんや。もう、パターンやな。この崩れるタイミングがゴールデンウィークに来れば良いのにっ」と一気に一人で喋り、必要なものがあれば持って行くからと云われたのだが、あんた大阪やろ。
うっかり欲しいものを云ってしまうと本当に来かねない人なのでお礼だけ云っておいた。
ゴールデンウィークに体調を崩さないというのは、私が毎年ゴールデンウィークになると怪しい動きをするという彼の持論だ。ゴールデンウィークには毎年えんまくんは奥さんと海外旅行に行くので私を監視できなくなる。うるさい保護者がいなくなるので私が羽を伸ばすと思っているらしい。当たってる。
ワカとえんまくんはとっても仲がいい。今えんまくんはワカに頼んでうちの家にタイムカードの機械を置きたいと云っている。おりえの帰宅時間と外出時間を毎日入力するらしい。えんまくんに先日「おりえの結婚式では友人代表でスピーチしてね」と頼んだら「本日はまことに急なことで、足元のわるい中みなさまお集まりくださいまして誠にありがとうございますって喪服で云うたる」と云われた。なぜ私の幸せを望んでくれないのだ。
どうしてそこまで邪魔するのよっ と怒ったら
「わるい虫がついたら困るから」と。
あんたや、わるい虫は。

知らないおじさんから電話があった。「すみません、携帯をなくしまして。登録データが消えてしまってるんです。失礼ですがどちらさまでしょうか」。一度も噛まずに云えたと思ったら、相手の人はこう云った。「赤い車のおじさんです」

誰だ、あたしの携帯番号を使って赤い車のおじさんと遊んでる女は。怒らないから出てこい。笑える話なら協力させろ。

毎日毎日いろんなことがある。
退屈しない人生を歩めるように神様がちゃんとしてくださってるのだな。
メルスィー (両手をパッと開いて神に感謝)