キャットピープル

なたーしゃきんすきー らしい。観ている間中「なんやこれ」を12回くらい呟いた。始まってすぐに出てきた、凛々しいが背後を感じさせるお姉ちゃん。「あ、これだな、なたーしゃきんすきー」すぐ分かったあたしってえらい。かずくんの好きそうな雰囲気。芯は強いが線は細い。そんな女だ。
映画としてはなんというか、海の闇月の影みたいなストーリー。いや、違うな。闇のパープル・アイだ。懐かしい漫画を思い出してしまった。篠原千恵だったかな。彷彿させる。
ストーリーはどこか煮え切らない。けれども、同情させるでもなく、淡々と進んでいくのは好感が持てる。ラストは、少し辛かった。そうきたか! ってびっくりがあった。真の姿で生きていくわ。あの一言にこの映画のテーマが集約されているように思ったんだけど。真の姿。どっちが真実なのかはいまだによく分からないけれども。最後に人を傷つけるよりも孤独を選んだ彼女の選択に、少し涙が出た。